2024年09月17日
この間拙著「言葉を離れる」(講談社文庫)について書きましたね。子供の頃から読書が大嫌いな子供が45歳でグラフィックデザイナーから画家に転向した頃から美術の本を少し読み始めたという話を書いた本ですが、

それまでは本当に本嫌いの人間で、そのくせ本を買うのは好きだった。読まないけれど、自分の関心が向いているような内容の本は買って、本棚に並べて本の背のタイトルを読むという趣味です。

読書は頭の作用です。読書をする時間があるなら、野山や川で自分の身体を通して、身体で色んなことを経験して、身体で知識を覚えました。

大人になってからは映画、演劇、音楽などで、あくまで言葉や本からではない知識を肉体で覚えました。そんな肉体の自伝のような本が、この「言葉を離れる」です。

頭で覚えるのは全て他人の知識です。自分の肉体から感じとった知識が本当の自分だけの知識です。そんなことを体験を通してちょっとかための「ユリイカ」という雑誌で連載したものをまとめた本です。

今回増刷した機会に、頭(観念)や知識だけを詰め込んだ生き方が、人生ではないですよ、と肉体を通して覚えた自分だけの生き方を書いた本です。

本好きの人は反発するかも知れませんが、肉体を通した経験を重視した生き方の人にはわかってもらえるかなと思って書いた本です。
https://www.tadanoriyokoo.jp/product/1662

2024年09月13日
「言葉を離れる」(講談社文庫)は読書ブームに反して本は読まないという本なのに、読書家の人達の推薦で講談社エッセイ賞を貰ってびっくりしたものの、本を買う人は読みたいから買うので、本など読まないという人間が書いた本が

またまた増刷されて読まれていることの変な現象!! 品切れのところ第4刷がでました。どんなもんか読んでみて下さい。

2024年09月03日
土曜日の朝日新聞の逆さ書評が結構反響がありました。一瞬間違って印刷されたのではと思われた人もいたようです。カンディンスキーは自分の絵が逆さになっていたことで、あの抽象絵画が生まれました。

何んでも逆さにして見ることで思わぬ発見があります。あの書評だって逆さにしたことで、書評も違った意味を持ちます。



↑↑ GO TO THE TOP ↑↑