2021年05月31日
知り合いが次々亡くなる。田村正和さんに次いで歌舞伎の人間国宝片岡秀太郎さん。秀太郎さんは古い友人で、ひととき京都で会ったり、東京で遊びに来られたり。こちらの友人、知人はだんだん少なくなっていく。

もう、これからは友人、知人は増えることはない。これからは見送るばかりだ。そのうちこちらが見送られることになるんだけどね。

新しい友人、知人の代りに新しい作品がどんどん増える。そのうちこの作品に見送られることになるんだろうね。

できるだけ大勢に見送ってもらいたいので、どんどん作品を描こう。

昨日までこちらにいて、明日は向こう。どんな気分なんだろう。死んだら無駄という人には関係のない話だけどね。

死ぬということは関係を失くすることだ。向こうでは、もう関係は作らないことにしよう。関係のない生き方がいいね。


2021年05月28日

2021年05月27日

2021年05月26日

2021年05月25日

2021年05月24日

2021年05月21日


横尾忠則現代美術館にて開催中の「Curators in Panic ~横尾忠則展 学芸員危機一髪」展示空間にて、川井郁子さんにヴァイオリン演奏をしていただきました。ぜひご覧ください。https://www.youtube.com/watch?v=3snwMO3I7ys

2021年05月20日
田村正和さんが亡くなった。初めてあったのは大阪コマでの「眠狂四郎」の舞台美術の仕事でだった。柴田錬三郎さん、正和さん、ぼくの三人。3人とも強烈な不眠症。まる4日間一睡もしなかった。3人共。仕事に興奮していたからだ。

正和さんはガウン、パジャマ持参。それにしても与えられた部屋が狭い狭いシングル。柴錬さんは大御所、正和さんはスター、ぼくはチョボチョボ。いくらなんでも極狭のシングルとはひどいよね。

正和さんは近所同志。ここ5〜10年はいつも散歩でよく出会う。100メートル先から、スター田村正和だからすぐわかる。散歩にしては歩くのがのろい。「散歩になるの?」とよく聞いたもんだ。ニッコリ笑う。

散歩中にいつも立ち話。「そろそろ引退ですわ」。そんなことない、まだまだ若い。「仕事ないんだもん」スターだから頼みにくいのよ。

でも元気そーね。「いや、ちょっと心臓が悪いんんですよ」そう見えないけどね。しばらく見なかったけど、「草津温泉に行ってたんですよ」温泉は心臓に悪いんじゃない。

車に乗っていたら、後ろから追っかけてきて、横に並んで、「どこ行くんですか」正和さんこそ、どこ行くの?

ある日、アトリエにやってきた。絵に興味があるのかな、結構いろいろ質問攻めに合うんだよね。絵の描き方まで質問するというのは、絵が描きたいんじゃないかな。

正和さん夫人に会うと、「横尾さんのところで絵でも教えてもらいなさいよ」と言うんですよね。

アトリエに行く時間と正和さんの散歩から帰る時間がいつも一緒だった。そんな正和さんとも永久に会えなくなったけれど、毎日正和さんの家の前を通ってアトリエに行っている。

今でも、会いそうな気がする。会っても幽霊とは思えないだろうなあ。


2021年05月19日

2021年05月18日

2021年05月17日

2021年05月14日

2021年05月13日

2021年05月12日
腱鞘炎で手首、指が痛い。絵は細かい描写はパス。ぶきっちょうな荒い絵なら描けます。だから今までの絵のスタイルとはガラリと変ってしまった。知らん人が見ると下手やなあ、と思うだろうなあ。

原稿を書くのもかなりきつい。ミミズがはった字で編集者の人は読めてるのかなあ。

とにかく商売道具が壊れたわけ。耳は商売道具じゃないけど、ほとんど聞こえない。音楽、テレビはさっぱり。テレビは見るだけ。目と老眼と飛蚊症と乱視。本を読むのがつらい。10分で疲れる。

口は喘息で咽が変。鼻は慢性花粉症。手は腱鞘炎と言ったよね。だから五感が全滅。残るのは第六感だけ。直感ってやつ。まあ五感より第六感の方が信用できるので、マッエエカ!

著書のサインの仕事が結構ある。サインはサッサッと書くので時間はかからない。でもまとめてサインするので、やっぱり痛い。

わが家のベストセラーは「タマ、帰っておいで」がダントツ。もうこんなに沢山のネコの絵は描けないだろうなあ。https://www.tadanoriyokoo.jp/product/1564

毎日、日記だけは痛くても書いている。もう52年間毎日書いている。これで腱鞘炎になったのかな? 分厚い日記を2冊出している。「横尾忠則 千夜一夜日記」と「横尾忠則 創作の秘宝日記」。「タマ、帰っておいで」の次に出てる。死ぬまでもう一冊書けそう。もう二冊はウーン?https://www.tadanoriyokoo.jp/product/1278

そうそう、週刊朝日連載の瀬戸内寂聴さんとの往復書簡、これもなぜか、よくでている。https://www.tadanoriyokoo.jp/product/1638

コロナ禍で展覧会ができなかったので、せめて本でもというわけで、今日は本の広告特集です。

ところでマスクアートを毎日発信しているけど、もう600点以上じゃないか。見てくれてますか。


2021年05月11日

2021年05月10日



榎本了壱さんがWITHOUT CORONAのマスクアートについて毎回大変面白いコメント(解説)を寄せてくれています。榎本さんのフェイスブックページにぜひアクセスして下さい。https://www.facebook.com/groups/1204299550092543

東京駅の前の新丸の内ビルと丸の内ビルの2個所の壁画全面に火と水をテーマにした「東京大壁画」が七月に完成します。親子競作のイベントです。

緊急事態宣言はほとんど効果ないですね。やればやるほど抵抗力がついて来てる感じです。やらなくてもいいことをやって逆に悪影響を与えているんじゃないかな。例えば電車の運行本数を減らして密をつくるとか。

あの猛威をふるったニューヨークが、解放して大成功してるじゃないですか。ここでいくら言っても政府には届きませんが。


2021年05月07日

2021年05月06日
自分も日記を書くが人の日記を読むのも好きだ。その人が何かやったことよりも、どう考えたかという心の中が読めるからだ。そうすると僕の日記も心の中を読まれていることになるのかな。人の本を読むよりその人に会った方がその人がよくわかる。

これと同じことがわかるのが日記である。日記はその人の存在が伝わってくる。われわれがその人に影響されるのは言っていることではなく存在なんだ。

言っていることなんか、どうでもいいことを言う。だけど存在はウソつけない。ぼくが日記に重視するのはそこだ。日記と作品に触れてもらえればそれでいい。

そこで読んでくれればいいのが「横尾忠則 創作の秘宝日記」(文藝春秋)だ。ここには創造のことが、例え猫のことを書いていても、それが創造の秘密だったりするというわけ。
https://www.tadanoriyokoo.jp/product/1595

「横尾忠則 創作の秘宝日記」の前に出した「横尾忠則 千夜一夜日記」(日本経済新聞出版)も合わせて読んでくれると、何が変って何が変らなかったかを書いているよ。
https://www.tadanoriyokoo.jp/product/1278


2021年05月02日



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