2月27日
松井好子さんへ
加古川線のラッピングカーに乗車されたとのこと。現在四種類のアート電車(各二輌)が走行しています。五月頃にもう一種類(2台)が完成する予定です。今度は文豪のポートレイト車です。情報に気をつけておいてください。

箱田裕司さんへ
作品メールで拝見しました。ちょっとシュールで面白いです。でも作品は他人の評価よりも自らが評価を下すべきです。他人の評価は当てになりません。

2月26日
この10日ばかり信じられないほど歯(親知らず)が痛くて、歯医者に通っているが、知歯周囲炎とかで痛みが取れない。子供の頃から歯医者知らずで来ていただけに、今回はマイッタ。口が大きく開けられないので食事に困っている。歯が丈夫なだけに歳を取ると歯にガタが来やすいらしい。でもこれだけは自分では何ともしょうがないので情けないものだ。また「病の神様」が書けるなんて喜んでいる場合ではない。

2月25日
ヌーボーロマン作家、アラン・ロブ・グリエが亡くなった。その昔、彼の本をよく読んだものだ。1970年、パリ青年ビエンナーレでグランプリを貰った時、副賞として二ヶ月パリに在住したことがあった。その時上記の作品を見たロブ・グリエから二人で本を作る話しが持ち上がり、ヨーロッパと日本、その他の国(五カ国)から出版する計画になり、彼とぼく、そして出版社の三者で出版契約まで交わしたが、ロブ・グリエの本を出版している日本の出版社二社にこの本の出版と、二人の間のエージェント役を申し出たが、日本ではロブ・グリエがあまり売れないという理由で断られ、では日本以外の国から出そうということになって、二人で直接、本の準備を進めることになったが、お互いに忙しくなって、とうとうこの本作りの作業も暗礁に乗り上げて実現不可能になってしまった。38年前の話しである。

2月24日
ぼくはノートブックやスケッチブックを沢山買うクセがあります。日記は毎日書いており、スケッチブックも何冊かいつもアトリエに転がっていて、手の届く所にあるスケッチブックにアイディアやデザインを描き散らしています。それが資料になるかどうかはあんまり考えてはいません。ただそーいうことをするのが楽しいからです。大した目的もありません。ナニナニのためではなかなか続きません。だから無意味であることが大事です。

2月23日
ムラアンリさんへ
メール拝見しました。また写真載せます。個展会場で待っています。作品がですよ。

2月22日
正午前から午後3時ごろまでアトリエの一角には日が差して温室みたいになるのでソファーに寝そべりながら思いついたことなどをエッセイにしたり、ゲラ校正したり、本を読んだり、ボーッと何もしなかったりの時間がこの季節一番の楽しみです。

今度MOMA(ニューヨーク近代美術館)がぼくの41年(1967)前にニューヨークのギャラリーで依頼され、現地で制作(印刷は日本)した“New York”と題したポスターが3種類のサイズになってMOMAで発売されることになりました。ニューヨーク土産にどうぞ。

2月21日
あんまり天気がいいので近くの公園のベンチで穴子弁当を買ってきて食べました。隣のベンチには毎日ここで弁当を食べている道路工事のおじさんが、今日も食べています。何を?と気になるのですがぼくに背を向けているので弁当の中身は不明。考えてみたらぼくは穴子があんまり好きでなかったことに気づきました。見た目にきれいだったのでつい買ってしまったという訳です。

2月20日
荻野幸子さんへ
メール見ました。西脇市岡之山美術館のワークショップにいつも参加いただいてありがとうございます。徳島からバイクで西脇までとはかなり驚きました。現在は神戸在住とか、少しは近くなったとはいえ、それにしてもバイクはくれぐれも注意して下さい。
6月27日から兵庫県立美術館で大きい個展が開催されます。そちらの方へもぜひ。

2月19日
北島聖子さんへ
「ぶるうらんど」四回通しで読んでいただいてありがとうございます。四月初旬に文藝春秋社より単行本として『ぶるうらんど』が出版することになっています。単行本で読んでいただくとまた雰囲気が違うと思います。
また、スカイ・ザ・バスハウスに展覧会を見に来ていただいたとのこと、あのギャラリーは元銭湯だったのですよ。あなたのいらした日は台東区のY字路を撮影するために、ちょっと顔を出したのですよ。第二弾(3月7日~4月5日)は新作です。また見に来て下さい。
それから宝塚初体験に轟悠さん、大和悠河さんの宙組をご覧になったとのこと、よかったです。二人共ポスターを過去にデザインしています。ぼくが10数年前初めて観たのが轟さんだったのです。それ以来彼女とトークショーもしました。轟さんも大和さんも絵が好きで、二人共展覧会を観に来てくれたりしています。ではでは。

2月18日
今日、新刊「温泉主義」の見本刷が上がってきました。その帯には「温泉嫌いのぼくが、温泉に取り憑かれた!/いったい、著者に何が起こったのか?しかも一温泉一作品、大作を24点も描いてしまった!」と描かれているが、その通りです。全国有名温泉24ヶ所を巡り、その旅行記と絵画を本にした写真も入った画文集になっています。絵は100号、150号と、結構大作中心で、実物は西村画廊(3月11日~4月12日)で発表の予定。その後は世田谷美術館、兵庫県立美術館の展覧会でも展示。この本は今週金曜日頃に店頭に並びます。

2月16日
昨日は少しは暖かかったので巻寿司とお茶を買って近くの公園のベンチで一人で昼食を取りました。冬は太陽に当たる機会が少ないので、天気のいい日はなるべく日光浴をするようにしています。できるだけ自然と離れた生活をしないためです。いつも自然を体で感じるようにしています。こーいうことが絵と無関係ではないのです。

2月15日
ラスベガスから帰国して、成田からぼくのアトリエに直行してくれたプリンセス・天功さんが、大きいカーゴに魚の薫製などを一杯ヴァレンタイン・プレゼントとしてくれました。チョコレートではなく、なぜ魚の薫製?と思ったら、それが実は本物の魚ではなくチョコレートだったのですが、あんまり上手くできているので、さすが「イリュージョン」と感動したものです。また変なプレゼントがひとつ増えました。また彼女が連れて来た猫と犬は「どこが猫で、どこが犬?」というような変な者でした。猫はまるで爬虫類で、犬は人面犬で、「どこで手に入れたの?」と聞いたら、「プーチンに貰った」というのです。もう彼女にはいつも驚かされるばかりで、そのスケールが桁外れなんです。今日もグリーンのロールスロイスでやって来ましたが、もうこれくらいじゃこっちも驚かなくなりました。この次は何?と期待してしまいます。次回、またご報告しましょう。

2月14日

二列目右から小泉武夫氏(東京の農業大学教授)
成田豊氏(電通/最高顧問電通グループ会長)
角川歴彦氏、菅原文太氏。
一列目左から大村夫人、大村 崑氏、荒俣 宏氏、
荒俣夫人、菅原夫人。


2月12日
この間は角川書店の角川会長と菅原文太さんの招待で荒俣宏夫妻を囲んで還暦を祝う少人数の食事会に出席しました。荒俣さんはぼくとひとまわり違う。ぼくの還暦はいつ過ぎたのか誰も祝ってくれないので実感が何もなかった。そして去年いきなり古希を迎えた。この時は天の橋立の温泉で瀬戸内寂聴さんと知人の編集者で古希を祝ってもらった。まあそれにしてもよくここまで生きたと思う。昔3人の占師から50才が寿命といわれていたので、今日までの延命を感謝しなければならない。
「荒俣さん、60代の10年間はかなり大きい変化がありますよ。楽しみですね。少なくともぼくの場合はそうでした。そして早く70才になって古希を迎え、隠居をしましょうよ」

2月11日
SCAIでの個展のオープニングの日、プリンセス・天功さんがお土産といってオホーツク海の獲りたての流氷を持ってきてくれた。(何しろプライベイト・ジェット機でサーッと行ってサーッと流氷を持って帰って来るのだから凄い) 彼女はいつも遊びに来る時は色違いのロールスロイスなんだ。(一体何台持っているのだろう) お土産も変なものばかり。この前はダチョーだかなんだかの大きいグリーン色の鳥の卵をオーストラリアだかどっかから。その前は南洋のナントカ海でもぐって獲ってきたとかいう真白の巨大な昆虫みたいな貝。前の前の前はイリュージョンの小道具。その前はロシアのこれまた大き過ぎな虎のぬいぐるみ。さらにその前はフランスで見つけたというぼくの顔に似ているというカボチャ。ところがこのカボチャが臭って中から汁が流れ、その汁が買ったばかりのダリの版画の中に浸み込んで、絵はカボチャ色に染まって台無し。その前は彼女のアメリカで発売されているフィギュアーなど色々だった。この前の個展のオープニングの時は大きいリンゴ(実際実がなっていた)の木。この木を庭に植えたら、成長して去年は花が咲いた。今年あたりはリンゴがなるのではないだろうか。次に来る時はウサギみたいな見たことのない本物の猫を持ってくるという。天功さんのプレゼントだけで展覧会ができそうだ。
「天功さん、オホーツク海の流氷、残念ながら溶けてしまいました。でも今回は被害がなかったのでホッとしています」

2月9日

 
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03左から 細江英公氏(写真家)、秋山有徳太子氏(アーティスト)
04右から宮内勝典氏(小説家)と宮内夫人
06右から和田 誠氏 横尾夫人
07酒井忠康氏(世田谷美術館館長)
08左からプリンセス天功さん、平野啓一郎氏(小説家) 
09手前 本江邦夫氏 (府中市美術館館長)、奥右から平野啓一郎氏(小説家) 
  プリンセス天功さん 
10右から本江邦夫氏 (府中市美術館館長)中原佑介氏(兵庫県立美術館館長) 
11左から峯村敏明(美術評論家)、梅村由美さん(スカイ・ザ・バスハウス)
12プリンセス天功さん
13右から小池一子さん(クリエイティブディレクター)
  山口はるみさん(イラストレイター)
14手前から建畠晢氏(国立国際美術館館長)、酒井忠康氏(世田谷美術館館長)、
  平野啓一郎氏(小説家)、奥手前から中原佑介氏(兵庫県立美術館館長)、
  細江英公氏(写真家)、横尾忠則、プリンセス天功さん、横尾夫人、峯村敏明氏(美術評論家)
15手前から峯村敏明氏(美術評論家)、左 時枝さん(女優)
16手前奥から山崎 均氏(神戸芸術工科大学教授)宮本和英氏(新潮社)
  建畠晢氏(国立国際美術館館長)、奥手前から小池一子さん(クリエイティブディレクター)
  山口はるみさん(イラストレイター)


2月1日
2月1日から "SKI THE BATHHOUSE" で今年最初の個展が開かれる。ここに展示される作品は過去の作品だが、
次の第2回展(3月)をなんとなく暗示した作品である。2回目は近作と新作だがテーマは観る人が決めて下さい。

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