2021年07月30日
現在、神戸の横尾忠則現代美術館で展示中の「学芸員危機一髪」展の展示作品は残念ながら都現美の「GENKYO」からはずれた作品だけれど、ここの作品が「GENKYO」に加わっていればもっとよかったのにと思わせる。

ぜひ神戸の展覧会をじっくり見て下さい。メインストリートを飾る作品より裏道や路地の作品の方がうんといいということもあるんです。ぼくは命名するなら「GENKYO落選名作展」ってとこかな。ぜひ、神戸へ。

渋谷パルコでの「YOKOO LIFE 横尾忠則の生活」(糸井重里監修)で土日に「横尾只海苔弁当」が販売されているのを初めて食べて、びっくりした。見た目も味も分量も全て弁当を越えた弁当で、ぜひ土日に会場に殺到して下さい。https://www.1101.com/hobonichiyobi/exhibition/4226.html



2021年07月29日



2021年07月28日
東京のコロナ感染者は3000人近いですね。君子でなくとも危うきに近寄らない方がいいに決まっています。家に閉じ籠もることで多くのことができます。もしコロナ禍がなければ都現美展の近作は描けなかったと思います。

絵を描くのに飽きて嫌になっていたけれど、この嫌な気分で描いた絵はどんなもんだろうと思った結果が、あの個展の近作群です。

東京駅の丸の内側から目の前の丸の内ビルと新丸の内ビルの100メートルの「東京大壁画」を見て下さい。勿論無料です。親娘競作です。

渋谷パルコの「YOKOO LIFE」展(糸井重里監修)でヨコオタダノリ弁当とかが売っているのか、タダでくれるのか、どっちか忘れたけれど好評です。

コロナ感染者が増えています。美術館は今のところ封鎖されていませんが、早いとこ見ていただいた方が安心、安全です。

六本木の21_21のカルティエの肖像画展(フランスからの里帰り展)も無料です。会場の関係で並ぶことになるかも知れませんが100数点の世界の有名アーティストのポートレイトです。

洋式(スタイル)のないぼくの絵は多様以前にバラバラです。バラバラが僕のスタイルで、バラバラに描こうとなどしていません。子供の頃からバラバラの性格でバラバラの生き方をした結果のバラバラアートです。

Chisakoさん
「太陽を盗んだ男」のポスターは全くアカの他人です。何の有難味も効力もありません(笑)本物と贋作を見極めて下さい。表層にだまされないように。

真田まひるさん
近作は体調不満足で描いた絵なので、もう一度見られたいなら体調万全時でなくてもいいですよ。

はやしえりかさん
今年はアロハは止めて、ボーダーシャツです。ハワイからベネチアのゴンドラ船乗りです。

まあ全員にツイートできません。多過ぎて、でも拝見しています。

1時間半、2時間はザラで、3時間も見て下さった方も。さらにもう一度見るという方にも、この展覧会はぼくのエネルギーを展示しているんです。内容ではないですよ。

コロナ感染者がどういう環境と条件でなったか、また年齢、男女の区別を報道するだけで、こういうことで随分予防になると思うが、なぜ、やらないのかね。



2021年07月27日
都現美展を見た人達の大半は近作に一番大きい関心を持ってくれているのは嬉しいですね。あの近作を見てもらうための展覧会でもあるんですよね。まあ、気がついたらあんな作品が描けてしもたという感じですかね。絵の方が描かせたぼくの作品という感じです。

昔のどこかのスタイルの作品を描こうと思えば描けなくはないけれど、もうあんな絵を描いても面白くないだろうなあと思う。

だけど考えてみれば、絵なんてちっとも進歩してないね。ただ変化するだけだ。

画家に転向した処女作は今展には2点しか展示しないけれど、あの頃の作品と近作は同時期の作品に見えるのは面白いと思った。

1966年のうんと初期の赤い裸の女性の気持悪い笑顔は近作の寒山拾得の笑顔と同じなんだ。だから進歩がないというの。

カルティエの「The Artists」展の絵の描き方は全部違うといわれるけれど、この方が自然体じゃないのかね。変わらない方が不自然だと思うけど。

絵のスタイルを変えようと思って描くのは苦しいよね。気がついたら変っていた、これでいいんじゃないの。

ぼくは気の多い人間で、あきっぽい人間だから、それを絵に描いたようなもんだ。

アンケートを見ると、やたらと85歳、85歳と言っているけれど、どこに年齢が書いてあるの。85歳だって30歳だって、100歳だって、そんな年齢関係ないよ。

年齢なんて売り物にしていないのに、どうして85歳って知っているの?誰かが面白がっていっているのかね。

「FRIDAY」デジタルのカルチャーの項目をぜひ見て下さい。「GENKYO 横尾忠則」展の会場写真がズラリ紹介。グッズ(ヘェー!知らなかった)もいっぱい紹介。展覧会見た気分にならないで、ぜひ本当の会場へ!!! https://friday.kodansha.co.jp/article/195323

今日発売「週刊朝日」カラーグラビアに「GENKYO 横尾忠則」展紹介。本文には瀬戸内さんとの往復書簡(P114)もぜひ。



2021年07月26日
糸井重里さんとの対談集、糸井さんは「聞き手」と言っている。じゃぼくは「話し手」か。「聞き手」が下手だったら「話し手」も下手になる。「聞き手」が上手なのに「話し手」が下手なら、これは真に「話し手」が下手なんだ。

糸井さんとは改まって話するより、「今日はいい天気だね」、「そうですねいい天気だね」こんな話が一番いい。内容のある話はだいたいつまらない。

「YOKOO LIFE」というタイトルは糸井さんのネーミング。本の帯に「横尾さんは三十世紀に生き残る人です」と書いている。今二十世紀、あと九世紀とは九百年か。もうその頃は地球人じゃなく、宇宙人になってるなあ。

糸井さんと初めて会ったのは「MILANO 5」という西武百貨店のポスターを作る時だった。どやどやと沢山来た人の中で、一言もしゃべらない人がいた。その人が糸井重里っていう人だった。何もしゃべらない人だったから、きっと偉い人だと思った。

言葉の少ない人ほどよくしゃべる。だから、ぼくはこの本で「話し手」になったんだろうなあ。

「YOKOO LIFE」は何んだか骨のない軟体動物に変身した2匹の老人ネズミのどうでもいい主義の1320円本。

この本の立体版は渋谷パルコの「横尾忠則の生活」展へどうぞ。7月17日−8月22日まで。会場で先行発売。身体に悪そうなのでぼくはまだ怖くて見てない。糸井さんは見たのかな?



2021年07月21日
糸井さん
昨夜糸力のカレー肉を追加して食べました。夏はカレーに限る。いやー、出来ましたね。「YOKOO LIFE」(横尾忠則の生活)糸井さんの包丁さばきに痛ッた!て感じ。LIFEの断片写真は自転車などゾンビみたいで怖いね。何んだかプライバシーがなくなったみたいで、気分爽快。ちょっと怖くて行けないね。都現美の「GENKYO」展も目のピントをはずしてサッサーッと通り過ぎた感じ。カルティエの展覧会オープン終ったけど、まだ見てない。自作は見るのは体にくるね。それと85年がアッという間で寿命は短いですね。あと10年すると糸井さんはぼくの今の年になるけれど、その時は幽霊になったぼくと会いましょう。怖いですよ。さあ、今夜は出来たての新刊「YOKOO LIFE」を読みましょう。糸井さん色々とありがとうです。

東京都現代美術館と、カルティエのアーティスト肖像画展の感想が続々届いています。色んな人の色んな意見、批評届けてくれると嬉しいです。

腹ごしらえをちゃんとして見に行って下さい。2時間覚悟してもらいます。

まだ本人は見てないけれど、色んなグッズが並んでいるそーです。

カルティエの「The Artists」展は入場無料です。知らなかった。

連休は東京都現代美術館の「GENKYO 横尾忠則」展とカルティエの「The Artists」展(六本木21_21)と、渋谷パルコの「YOKOO LIFE」展と、丸の内ビルの「東京大壁画」東京駅の真前だから無料です。

東京都現代美術館の「GENKYO 横尾忠則」展とカルティエの肖像画展も、パルコのYOKOO LIFEも、どれもこれも展示大絶賛! 絵も忘れないで見て下さいよ。



2021年07月20日

2021年07月19日
とうとう、と言うか、やっと、というか、東京都現代美術館の個展が始まりました。計600点、新作30点未公開作(海外からの里帰り作品)を含めた、生涯最後の最大展です。もう二度とこのスケールの展覧会はできません。

ぼくは3才から画家です。模写専門の画家です。85才までの作品の変化を見て下さい。絵を描くことは変化することです。と同時に人間も日々変化しています。その変化を見てもらいます。

大半の作品が平面(絵画)です。今回は立体は滝のポストカードのインスタレーションだけです。この作品というか空間は身体的であると同時に心的でもあります。怖いです。足元に気をつけて、空間の中へどうぞ。

この滝のインスタレーションは、手さぐりの人生そのものです。ミステリーのように犯人は非存在です。それは自分が犯人だからです。

大谷翔平選手の回転する絵を見て下さい。投手と打者の2人の大谷が、宮本武蔵の二刀流と一緒になって回転します。

アニメ、「KISS KISS KISS」は世界の映画祭にも出品した大昔の作品です。MoMA(ニューヨーク近代美術館)やテイトモダン(ロンドン)、他のヨーロッパでも何度も上映された作品です。

21_21(六本木)でカルティエ現代美術財団の「ARTISTS」展の全作品が開催されます。韓国、中国経由のあと、日本で開催されます。これが国内最後展です。ぜひぜひ、東京都現代美術館と合わせてこちらもどうぞ。

東京都現代美術館(月曜休館)も今後これ以上の展覧会はありません。今、見ておいて下さい。

5才の時の「巌流島の決闘」も出品しています。80年後の近作の「巌流島」と比較して見て下さい。

じっくり見ると2時間はかかります。そのつもりで!



2021年07月16日


2021年07月15日

2021年07月14日

2021年07月13日

2021年07月12日

2021年07月09日

2021年07月08日

2021年07月07日

2021年07月06日

2021年07月05日

2021年07月02日

2021年07月01日
昨日、作家の保坂和志さんと大谷翔平の話をしていた。大谷の活躍は何を何したかすぐわかる。プロセスを見れば。ところが将棋の藤井聡太は勝ったと新聞に大きく出るけど、どうして勝ったかが全くわからない。

野球やテニスやゴルフは見れば、どうして勝ったかがわかる。だけど将棋だけは見てもわからない。見てもわからんものが大きい記事になるから、よけいわからない。見てわからんものの結果だけ報道しても意味がない。

新聞の一面に出るほど将棋は日本国民にとって重要なの? だったら、わかるように説明してもらいたい。テレビで早送りで対戦状況を見せるべきだと思う。結果だけじゃ納得できない。

コロナだって結果の数字だけで、ワーッ、大変じゃ、わからない。誰がどのようにして感染したのかを報道するべきでしょう。どこで、何をしていて感染したかということを。プロセスを報道しないで、いつも結果ばかりだ。

第2次世界大戦でも、詳細のプロセスの説明抜きで、いきなり負けたので子供だったぼくはびっくりした。

絵でも大事なのは結果ではなく、プロセスである。僕の作品を未完というのもプロセスを見せるために言っているので、完成などどーでもいいことなんだ。











TADANORI YOKOO ISSEY MIYAKEの新シリーズが発表されました。1970年代からパリコレクションの招待状を手がけてきましたが、今回はその招待状のデザインを用いたジャケットとパンツです。
https://bit.ly/3dsweAB
©︎ISSEY MIYAKE INC.
Photo: Hiroshi Iwasaki





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