2023年03月31日
アーティストのKAWSさんは、横尾作品のコレクターだそうです。
作品集のある本棚や10年前に入手したY字路の絵画、お気に入りのルソーのパロディシリーズを、自身のインスタグラムで紹介してくれています!
https://instagram.com/kaws/#










2023年03月24日
5月連休の頃に神戸の横尾忠則現代美術館の「原郷の森」展が開催されます。くわしくは、もう少し日時が近づいた頃にお知らせします。それまでに「原郷の森」の本を読んでいただくと興味深く見ていただけると思います。

この本は「小説」となっていますと、本の帯に書かれていますが、むしろ、本当にあったことでもあるのです。旅から旅への移動の一部はフィクションですが、頭から事実(に近い)と思って読んでいただくと、もっと興味が湧くと思います。

もう一冊、ちくま文庫から出ている「ぼくなりの遊び方、行き方」と合わせて読んでみて下さい。この本は台湾で翻訳部門で「純文学大賞」になった本です。エッセイとして書いたのですが、台湾では純文学として評価されました。

2023年03月17日
「言葉を離れる」(講談社文庫)の増刷がまもなく出ます。言葉の必要性から言葉の不必要性を語ったひねくれた本ですが、言葉専門も審査員によって講談社エッセイ賞を受けた本で皮肉ですね。

この間「横尾忠則 千夜一夜日記」と「東京見おさめレクイエム」のことをツイートしましたが、2冊とも絶版になっていました。古書であるかも知れません。

新作のアンリ・ルソー(ウソー)を制作中です。この作品の大半はアメリカのアーティスト、KAWSのコレクションになっていますが、今年新作、国内にあるものをまとめて作品集が出ます。

語り下しの新書版が3冊進行中ですが、今年、でるかな?そんな感じです。絵の合間に書いたり、しゃべったりしたものです。

今朝は家の中で、思いっ切りひっくりかえり、両膝を強打。ダメかなと思ったけれど、立ち上がって歩けました。老齢になると何んでもないことで倒れます。時にはそれで一巻の終わりということもあります。

近所の大江健三郎さんが亡くなりました。よく道でバッタリ会うことがあって、立ち話をしますが、そんな大江さんとも会えなくなってしまって寂しい限りです。ご冥福をお祈りします。

2023年03月15日
神戸の横尾忠則現代美術館で5月27日→8月27日まで「原郷の森」展が開催されます。「原郷の森」は文藝春秋から出版した芸術小説と謳った本ですが、小説というよりノンフィクションというべきだったかも知れません。小説として読むよりドキュメントとして読んで下さい。

「原郷の森」展は、そうした本に登場する芸術家達がYという人間に芸術の真髄を語ってYを教育するという内容です。あらゆるジャンルの芸術家が、本気で芸術論を語っています。単なる作り話ではありません。

美術館には「原郷の森」の単行本(サイン入り)が沢山並んでいると思います。現地に行けない人はアートプラネットのホームページでもサイン本を販売しています。
https://www.tadanoriyokoo.jp/product/1698

「原郷の森」の関連本で光文社知恵の森文庫から「東京見納めレクイエム」という文庫本もあります。合わせて読んでみて下さい。アートプラネットに在庫本もあるかも?

一冊の本が展覧会になるという実験展です。本を合わせて見ていただくと、さらに迷路に入っていくんじゃないでしょうか。どのような展覧会になるのか、作家の僕も楽しみで、ぜひ見てみたいと思います。

さらに「横尾忠則 創作の秘宝日記」(文藝春秋)と「横尾忠則 千夜一夜日記」(日本経済新聞出版社)も合わせて読んでみていただければ嬉しいと思います。

2023年03月13日
いったい、いくつまで生きて、いくつで死ぬのか、わからないまま生きているというか、生かされています。この先きも趣味の病気もしそうだし––。

「生老病死」といったのは釈迦だったかな。人生は「生老病死」そのものです。生きて年取って病気になって死ぬ。それでいいんです。

死んだあとは病気も死もありません。あるのは長い生です。死の世界での生です。

寒山拾得を100点描いたので「寒山百得」展というのを東京国立博物館で、初めての現代作家の個展です。

寒山百得で今年は終りかなと思ったら、一難去ってまた一難がこのあとも続きます。描く方も忙しいけれど見る方も忙しいですよ。乞うご期待。

2023年03月08日
この春はハンチング帽でいこうと思って、フランス製、イギリス製をいくつか買う。ベレー帽も沢山持っているけれど、絵描きさんみたいだから、たまにしかかぶらない。

そろそろ暖かくなるので、ボーダーシャツの長袖を着よう。ボーダーシャツは20着ぐらい色違いを持っている。下はやっぱり仕事用にジーンズかな。

アトリエ内では藁草履が健康のためにいい。

通勤は自転車を押したり歩いたり。

足の骨折以来、足の裏がボコボコするので、これからはサンダルだ。

目が悪くなったので外出も眼鏡を掛ける日が多くなった。あんまり好きじゃないけど。

外を歩くことがないので、一日に何回かアトリエ内を散歩代わりに歩く。

2023年03月02日
昨日は上野の芸術院会館で非日常的なサプライズな一日を体験。普段の思考が全く働かない、不思議な別次元の時間はある意味でシュールだった。

挨拶の席で、代理の夫人が「主人があんまり嬉しくて腰を痛めて来れなくなった」というメッセージは爆笑ものだけれど、笑う者は一人もいなかった。僕は難聴で聴こえなかったが、あとで聞いて爆笑してしまった。

今日は暖冬でズボン下が暑苦しくて重い。午後から定期検診に病院へ。シュールなはずの病院が、日常化してしまって、生活そのものになってしまった。

老齢の生活そのものがシュールなんだけれど、これが毎日続くとかつての生活がシュールに見える。

とにかく老齢生活は目まぐるしくサプライズの連続で面白い。死という最大のサプライズのために、小さいサプライズで慣らされていくのかもしれない。

死が無だとか虚無だと言って逃げたり否定しないで、死を探訪する好奇心を燃やして死を楽しみのひとつにした方が、うんと生きがいというか死にがいがあっていいと思うんだけどなあ。



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